1 現役STはどんな一日を過ごしてる? 現役言語聴覚士の一日に密着! 現役ST(言語聴覚士)の一日に密着し、どんな治療を行っているのか、取材してきました!
言語聴覚士の一日 女性に向いている仕事
朝のミーティング 8:30~8:40 構音障害の治療 11:00~12:00 高次脳機能障害の治療 15:00~16:30 勉強会(週1回) 17:30~18:00 失語症の治療 9:30~10:30 摂食・嚥下障害の治療 13:30~14:30 診療記録の作成 16:30~17:00 託児所へ子供を迎えに行く 18:30~

  • 今日の患者さんの状態について情報伝達を行います。リハビリテーション関連職種の理学療法士、作業療法士と共に参加し、得られた情報は本日の訓練に反映していく重要な会議です。
  • 構音障害とは唇や舌など、発声・発音器官の障害です。STの口の形を真似して声を出す訓練や、文章を音読する訓練を行います。
  • 高次脳機能障害とは脳の損傷によって、言語、思考、記憶、行動、学習、注意などに障害が起きた状態です。記憶や注意など多様な症状に合わせた機能訓練や生活訓練などが行われます。
  • 新たな知識や技術について情報の交換を行い自己研鑽に励みます。
  • 失語症とは言葉の理解と表出が困難になる障害です。カードに描かれた絵をみて、その物の名前を言う選ぶ訓練などを行います。
  • 摂食・嚥下(えんげ)障害とは食べ物をうまく食べたり飲み込んだりできなくなる障害です。水やゼリーや実際のご飯を使用して訓練を行います。
  • 訓練を実施した患者さんの診療記録を作成します。検査結果のまとめや訓練プログラムについて検討したり、本日の訓練を振り返り、明日への準備を行います。
  • 病院勤務の場合、託児所が併設されていることが多く、勤務中は子供を預けることができます。夜勤もないので、そのまま子供と一緒に帰宅します。

Pick up ST(言語聴覚士)は女性に向いている!?

言語聴覚士は「きこえ」「ことば」「高次脳機能障害」「嚥下」に障害のある方を支援する職業です。
対象は、お年寄りや幼児、後遺症で悩む方々など様々であり、思い通りに言葉を発してコミュニケーションを図ることが難しく、もどかしい気持ちでいる場合がほとんどです。患者さんと接するには、知識や技術はもちろんのこと、観察力や想像力、患者さんに的確に伝えるための表現力が必要です。また、常に冷静に接し、適切な信頼関係を築くことも必要となります。患者さんの思いを受け止めることのできる、豊かな人間性が大切になります。このような点から言うと、細やかな気遣いと優しさ、豊かな包容力と感受性など女性ならではの特性や経験が活かせる職業です。
また、職場環境も夜勤はなく、就業時間が規則的であることや産前・産後休暇・育児休暇の活用、託児所を併設している施設も多い点などから結婚後も長く仕事が続けられるのも魅力的です。
言語聴覚士は国家資格であるため、一時的に職を離れる時期があっても再就職は比較的容易であり、これまでの経験を次のステージに活かせるのも特徴です。
言語聴覚士の職能団体である日本言語聴覚士協会の調査では会員の約80%が女性であり、女性でないと就けない仕事に思われがちですが、男性も貴重な存在として各領域のスペシャリストとして活躍しています。