めざせ!ST(言語聴覚士)話す、聞く、食べるのスペシャリスト

言語聴覚士インタビュー

言語聴覚士インタビュー

手探りのなかでも
最適なサポートを見出す

古里 恵 PARCあしや
古里 恵

子どものやりたいことに言語聴覚士の要素を落とし込んでいく

私が現在勤務しているPARCあしやは、児童発達支援・放課後等デイサービスを行う療育施設です。保育所へ訪問して支援する活動も行っており、実際にPARCあしやに通っているお子さんの保育所や学校に訪問することもあります。
事業所が掲げるコンセプトが「子どもの主体性を尊重する」なので、基本的にはこちらからお子さんに課題を与えるということはしません。お子さんがやりたいことを尊重し、そのなかに言語聴覚士としての知見や要素を盛り込んでいっています。

他のスタッフとの関わりからヒントを見つける

PARCあしやには、言語聴覚士に加え、保育士、作業療法士、理学療法士、心理士と、さまざまな職種の方がいます。そのため、相談すべきことや質問すべきことがあれば、各スタッフに質問して、それをフィードバックしてもらっています。そして、各スタッフからのフィードバックをご家族に伝え、お子さんのサポートに反映させています。

保育士、作業療法士といった多くのスタッフと関わるからこそ、日々の業務のなかにヒントがあるなと気づきます。保育士とお子さんとの関係性をみていると気付く点がありますし、作業療法士とのやり取りのなかで勉強になることもあります。

日々感じる子どもの成長

言語聴覚士としてのやりがいを感じるのは、お子さんの成長を実感したときです。お子さんが成長したことで、保護者の方から感謝の言葉をいただけることも嬉しいです。また、訪問支援でPARCあしやに通うお子さんが学校でどのような生活を送っているかを確認して、学校の先生と連携をとれるのもやりがいです。学校の先生から学ぶこともたくさんあるので。

子どもの主体性を尊重して言語聴覚士としての自分を押し殺すことも

お子さんの主体性を尊重しているからこそ、「本当はこうしてあげたい」という自分の思いと折り合いをつけるのが難しいところはあります。例えば、机上課題をしたくても、それを押し付けるのはお子さんの主体性に反してしまいます。事実、どうやって机上課題に興味を持ってもらうかは今でも課題です。このような課題を解決するうえでも、言語聴覚士だからといって自分の考えを押し付けないようにということを常に心がけています。

読み書きでつまずく子どもへのサポートをしたい

元々大学院で読み書きの研究をしていました。読み書きは、本人が困っていても気づかれにくいことがあります。実際、幼稚園から小学校にあがる段階で、読み書きでつまずいてしまうお子さんもいます。このようなお子さんを、可能な限り早期に支援したいという思いから未就学児から高校生までをサポートできる事業所を選びました。

読み書きが改善されていくことがデータで証明された

読み書きの研究としては、読み書きに困難なお子さんが通常学級に埋もれているかもしれないということで、スクリーニング方を考案。それだけでなく、そういったお子さんの支援方法も考えていました。研究は、データを穴があくほど見る毎日でしたが、楽しいことの方が多くて、大変と感じたことはあまりありません。自分が考案したスクリ―ニングと事実が一致していることがわかったときは嬉しかったです。また、支援を行ったお子さんの読み書きが徐々に改善されているのが、きちんとデータで証明されたことも、自分がやってきたことは間違いないと自信になりました。

常に学んでいく気持ちを忘れない

地域で子どもに関わる療法士が少ないのが現実で、手探りのところも多くあります。そのため、小児の言語聴覚士をずっとされていた先生に会って意見を伺っています。このように、まだまだ学ぶべきことが一杯あります。今後もこの気持ちを忘れずに学んでいって、よりお子さんに還元できるようにしたいと思っています。

ある一日のスケジュール

Schedule
  • 09:00
    朝礼
  • 10:00~
    保育所等訪問支援
  • 12:00~
    昼食
  • 13:00~
    会議、ケースカンファレンス
  • 14:00~
    個別療育、書類作成
  • 18:00
    退勤