めざせ!ST(言語聴覚士)話す、聞く、食べるのスペシャリスト

言語聴覚士インタビュー

言語聴覚士インタビュー

自分が作った教材で
お子さんの意欲を引き出して
会うと安心できる
言語聴覚士を目指す

小原路乃 原田学園ことばの支援センター
保険・福祉 小児
小原路乃

全国の先生・言語聴覚士・保護者からの声がモチベーションにつながる

私は現在、児童発達支援事業所と放課後等デイサービスで、3歳ぐらいから高校生を対象に個別の療育を提供しています。療育を提供しているなかで、言語発達を促すような教材やコミュニケーションをとるためのおもちゃを手作りしています。

こういった教材やおもちゃを作り始めたきっかけは、もともと物を作ることが好きだったためです。空いた時間に仕事も兼ねて作っているうちに、数も増えていきSNSで発信するようになったんです。SNSに投稿すると全国の保育士さんや学校の先生、療育関係の先生や言語聴覚士、保護者の方から反応があって、モチベーションも高まり、創作の意欲につながっています。

作った教材やおもちゃでお子さんがコミュニケーションをとってくれることがやりがい

お子さんが、私の作った教材やおもちゃを通してたくさんコミュニケーションをとってくれるときにやりがいを感じます。例えば、お子さんの大好きな動物を教材やおもちゃに取り入れると、お子さんはより積極的にコミュニケーションをとってくれます。

私が教材やおもちゃを作っている目的は、お子さんの「コミュニケーションをとりたい」という気持ちを引き出すためなので、結果につながっていて嬉しいですね。

お子さんに応じた教材やおもちゃを作るのに試行錯誤

私はモノ作りが好きなので教材やおもちゃを作ることに苦労は感じません。ただ、お子さんの意欲を引き出せない教材やおもちゃもあります。そういったときは試行錯誤を繰り返して、なんとかお子さんの意欲を引き出せるようにしています。

例えば、ただカードを並べてコミュニケーションを促すような教材だと勉強のように思えてしまうのか、取り組みづらい場合があります。そういった場合は、魚釣りのようにカードを釣れるようにしたりポストに投函できるようにしたりと、動きを取り入れるとお子さんは興味を持ってくれますね。

こういった試行錯誤を繰り返していくことが、お子さんのためにより良い教材やおもちゃ作りにつながるので、大変ではありますがやりがいにもなっていると思います。

作った教材・おもちゃでお子さんが成長していく姿を間近で見られる

自分が作った教材やおもちゃを通じて、お子さんが成長していく姿を間近で見られるのは、教材を作る言語聴覚士ならではの体験だと思います。教材を作る言語聴覚士として、これまで数百に及ぶ教材を作ってきています。これらの教材を使ってお子さんが楽しみながら成長していく姿を見られるのは、仕事の楽しさでもありますね。

最近だと代名詞が分からないというお子さんがいらっしゃったんです。そこでご相談を受けて教材を作ったところ、お子さんが「代名詞が分かった!」と喜ばれ、保護者の方から感謝していただけました。こういった保護者の方からの感謝の言葉も、自分で教材を作る言語聴覚士だからこその喜びです。

課題は教材を作る時間の確保 職場の言語聴覚士と協力して教材を作る

教材を作るうえで課題と感じているのは、時間の使い方です。日々多くのお子さんがいらっしゃいます。そのため、お子さんそれぞれにあった教材を作りたいと思うのですが、制作に時間をさけないということもあります。

そのため、これまで作ってきた教材やおもちゃをうまく活用、アレンジして、一人ひとりに応じた教材を提供するように心がけています。

また現在の職場には言語聴覚士が4名いるので、教材制作についての情報交換をして協力することで、少ない時間でもお子さんの成長につながる教材が作れるようにしています。

利用者さんに寄り添う言語聴覚士になりたい

今後も知識や技術を学び続けていくのはもちろんですが、利用者さんに寄り添う言語聴覚士になっていきたいと考えています。お子さん、保護者の方が私に会ったら安心してくれる、また来たいと思ってくれるような言語聴覚士になりたいですね。

また、教材作りも後進に伝えていきたいと思っています。私が言語聴覚士として最初に勤務した発達医療センターでは、先輩たちがオリジナルの教材を使いこなしていて、その姿に憧れました。現在私が勤務している児童発達支援事業所と放課後等デイサービスでも、言語聴覚士それぞれが教材を作り、お子さんの発達を促しています。今後も後進に教材やおもちゃ作りを受け継いでいってほしいなと思いますし、そのためにいろいろ伝えていきたいと思っています。

ある一日のスケジュール

Schedule
  • 08:30
    出勤

    療育の準備をします。

  • 09:00~
    ミーティング

    オンラインで2か所をつなぎ、スケジュール等を確認します。

  • 09:30~
    清掃、消毒

    おもちゃや教材の消毒を行います

  • 10:00~
    療育

    未就学のお子さんが来られます。

  • 12:00~
    休憩
  • 13:00~
    個別支援会議

    お子さんの支援目標や療育内容など、スタッフで共有します。

  • 14:00~
    療育

    未就学、小学生以上のお子さんが来られます。

  • 18:00~
    記録

    カルテの記録を行います。

  • 18:30
    業務終了